日本の幸福度は低いです。若年層の自殺者数も世界一。豊かで衛生も環境も整っているのに、なぜ幸せではないのか。原因がわかれば「これからどうすればいいか?」も見えてくると考えました。正直私も「幸福か?」と聞かれたら「はい」と心の底からは言えません。
だからこそ、幸福感を感じてる人にはわからない見方もできます。一緒に考えていければと思います。
もくじ
原因1・減点方式の教育で、自信がなくなっている
テストで80点取っても「2割できなかった」みたいに「できなかったこと」にフォーカスする教育になっています。(今は変わってきてる部分もあるかと思います。あくまで私の経験からです)
極端に言えば「全て100点満点の答え」を求められる教育でした。これでは永遠に満足はありません。
「できなかったことを見直す」のがいらないとは言いません。しかし社会ではなんでも「100点満点の答え」はありません。やってみないとわからないことも多いです。だからできる人、企業では「小さくテスト」するんです。
もともと人はネガティブ面に目がいきやすいです。そこに「なんでここ間違ったんだ」と責められるような教育だと、自信もなくなり萎縮します。
小学生とか中学生時代にそう教育されると「100点満点の答えでないと認められない」思考パターンができます。厄介なことにその時代に染み付いた「思考のクセ」は大人になっても残りやすいんです。
原因2・個性が潰されている
はみ出したことをすると、咎められますよね。結果無意識に、仮面を被った、本来のあなたではない姿で生きるようになります。
しかし常に「仮面」をつけてると、息苦しくなりますよね。どこかに「歪み」が出てきます。心が落ち着かない、イライラする、逆に無気力になる。生活もどこかうまくいかない、良くないことが連鎖する。
(これも今は変わってきてるのかもしれませんんが)
義務教育は要は「素直に言うことを聞くようにする」ための仕組みです。GHQの作った。なんでも「はい」といい、工場で黙々と働くような人にするための仕組み。
なので少し外れた言動や行動があると、めちゃくちゃ怒られたり、正すようにされます。個性が出せなくなっちゃうのですね。
原因3・少しのミスでやたら批判される
これも私の経験ベースです。幼稚園、家庭、学校、そして就職先でもそんな環境だったと感じています。例えば幼稚園では、団体行動を外れて友達と2人で、別の場所で勝手に遊んでいたことがありました。
その後「先生が呼んでるよ、お菓子くれるって」と言うので行ったら、お菓子どころか怒られると言う。。。これ、幼稚園の時ですよ。
就職先では、交通事故を起こした人が朝礼の時、みんなの前で謝罪させられたりしました。事故は良くないですが、そういう対応はどうかと。。。
良いとことを見るのではなく、悪いところを徹底して探し、発見し糾弾する。社会全部とは言いませんが、家庭、学校、仕事。そんな社会になってるのかな、と感じています。これでは苦しくなります。
その結果と行動パターン
上記のような環境でいきていくとどうなるか。自己肯定感・セルフイメージが低下しますよね。自信ももてない。思い切ったチャレンジもしにくくなる。自分が出せない。で、どうなるかは以下のパターンです。
・弱気、自信喪失、うつ、自殺
俺はダメなやつなんだ・・・生きる意味も価値もないんだ・・・そう感じるようになり、うつ病や、最悪は自殺もあり得ます。日本の若年者の自殺者は世界ナンバーワンです。生きる意味や価値を見出せなくなるからではないでしょうか。
・周りの批判、否定をするようになる
会社、同僚、家族や客。。。なんでも批判するようになります。(もちろん批判されて然るべき人や店もありますが・・・)特に今はネットで匿名で書き込めるので、そういうのに走る人も多いです。
何にでも批判的・否定的な人は自分が満たされてないのです。自分に価値、力がないと思っているので、周りを下げることで安易にマウントを取ろうとします。まあ何も変わらないんですけど・・・
・犯罪に走る
心の中がどうしょうもなくなった時、犯罪を犯す人もいます。もちろんやっちゃいけないですし、かばうつもりもありません。ただ、根底には「満たされない何か」があったのかもしれません。。。
幸福を感じるために、まずできること
色々書いてきましたが、個人では日本全体の教育や家庭環境などを変えるのは難しいかもしれません。まずあなた自身が幸福感を感じること。
そして一人にでも二人にでも、伝えられればと考えています。いずれ大きな大きな輪になるかもしれません。
そのために取り組むことはたくさんありますが(子供の教育とかも入ってくるので)また長いテーマになるので、今回はすぐできることをいくつか。
1日10回褒める
セルフイメージが高く、幸せに過ごしている人は「自分褒め」を自然にやっています。心の中で褒めてもいいし、声に出してもOK。紙に書くのも良いですね。
コツは「これでいいの?」ってくらい小さなことでOK。なんでもいいんです。ルールなんて自分で作ればいいんですから。
「朝ちゃんと起きれた俺、やっぱすごい!」「お、今日の髪型バッチリじゃん!」「毎朝ちゃんと通勤してる、私も大したもんだね!」とかね。
パートナーと褒め合う
パートナーや友人と、お互いに褒め合うのも良いですね。まあ最初は照れくさいかもしれませんが。だんだん慣れますし「自分で気づいてなかった良いところ」も見つかりますよ。
できたこと、うまくいったことを書き出す
褒めるのと少し似てますが「以前はできなかったけど、できるようになったこと」「うまくいったこと」を探して書き出しましょう。
例えば「はじめはパソコンなんてわからなかったけど、今は普通にワードもできてる」「車の運転もそういや、最初は全然だったけど、今はスムーズにできてるな」などなんでもいいです。じっくり考えて書き出すと、結構出てきますよね。
本音を細かく出していく
あなた本来の気持ちがわからなくなってることがあります。本当の自分を圧し殺さないと、生きていけない状況だったから。。。でもズレがあると結局は苦しくなるし、うまくいかないものです。
本当は、やりたくないことをやってると。本来のあなたを取り戻して生きましょう。何が好きで何が嫌いか。どんな時幸福を感じるのかを。
ネガティブなのでも、ポジティブなのでもいいです。最近のことでも、昔のことでも。
つぶやいてもいいし、紙に書くのでもいいです。とにかく押さえつけず、封じ込めず。どんなことも出していくことですね。
そうすると何が好きで、何が嫌いか。本来のあなたはどんななのか。わかってきますから。本当のあなたが得意なこと、好きなこと。やってみてください。
教育も見直しが必要
家庭教育、学校教育は見直しが必要と強く思います。街を歩いたりしてるだけでも、「嫌だな、良くないな」と感じること、あります。親が子供に対しての接し方ですね。無意味かつ愛情が全く感じられない怒り方とか・・・
おそらく自分が受けてきたことを、そのままやっちゃってるのだと思うんです。苦しみの連鎖が続いていくのです。
どこかで気づかなきゃいけないし、終わらせないといけない。一体何のために生きてるのかわからないですから・・・
親が、自身を満たすのが大事だし、教育法も見直す時期でしょう。モンテッソーリ教育を取り入れる学校や幼稚園も出てきてるようです。とても良いことです。
まず大人が、親が満たされ、教育を学ぶこと。長くなったので今回は終わりますが、じっくり考え取り組む課題かなと思います。