小池です
現代人は食べ過ぎです。巷の健康法を見ても、「これを食べると良いよ」というのが大半。
が、食べ過ぎは様々な病気を招き、太り、老けます。
「空腹」の時間を作ることが、健康、長寿のカギです。
今回は空腹で体に起こること、どんなメリットがあるのか。
医学的根拠も踏まえて解説していきますね。
もくじ
空腹になると体に起こること
免疫力向上と長寿。結論を言うとそうなります。
まず免疫について。
免疫の基本は、白血球が病原菌やアレルゲン、老廃物などの異物を貪食することです。
ただ、本来の仕事は血液中の老廃物やがん細胞を処理すること。
体外から侵入した病原菌、ウィルス、アレルゲンを処理するのは、あくまで余力で、なんです。
食べ過ぎると血液内のことで余力がなくなり、外からの異物には対処できなくなります。
なのでアレルギーや病気になりやすくなります。
そして知って欲しいのが、「オートファジー」という機能。
ノーベル賞も受賞した、大隈良典博士による研究で、凄いことがわかっています。
細胞が自らの細胞質成分を食べ、分解。アミノ酸を得たり、新しい細胞に作り変えたりします。
その時に、なんと細胞内のウィルスや老廃物など異物も取り除かれるのです。
16時間以上の空腹でオートファジーが働きます。
まとめると、
細胞内がクリーンになり、外からの異物にもしっかり対応できることになります。
もう一つはサーチュイン遺伝子。これも空腹や飢餓で働きます。
長寿、若返りなどを担う遺伝子です。
比較的昔から様々な研究結果がありますが、医学的にも老化を防ぎ、寿命を延ばすメカニズムが存在することはもう結論づけられてます。
偉人、著名人も少食だった
大昔から現代、洋の東西を問わずですが、多くの偉人や著名人は、少食により健康で長寿です。
ヒポクラテス(医学の父)、ピタゴラス、ソクラテス、ベーコン、エジソン・・・
現代の日本ですと、タモリさんや北野武さんは少食ですね。
医師などの専門家でも、南雲吉則氏や石原結實氏など。
ちなみにこの記事も、石原結實氏のお話や著書を参考に書いています。
詳しく知りたい方は、この本などはオススメです。
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具合が悪い時に食べろ、は大間違い
病気の時など「食べて体力をつけなさい」って聞いたことあると思います。
もうお分かりでしょうが、大嘘です。医学的にも実際的にもおかしいのです。
例えばライオンなど動物も怪我した時は、何も食べないですよね。
本能的なのか理論的に知ってるのかは不明ですが笑
食べると消化や吸収、老廃物の排除など仕事が増えます。
血液も胃や腸に集中してしまい、全身に回りにくくなります。怪我や病気の回復にエネルギーを使えなくなっちゃうんです。
実際、風邪ひいたりした時、多くの場合は食欲は無くなります。
もちろん食欲があり、食べたいのなら食べれば良いです。が、
食べたくない時に無理に食べるのは、絶対にやめたほうが良いです。
本能、フィーリング、、、言葉はなんでも良いですが、体の声に従うのは大事なことです。
空腹のその他の効果と実践
空腹のメリットとして、大きく言えば冒頭に書いたように
・免疫力向上、病気の予防
・長寿、若返り・アンチエイジング
となります。
もう少し細かく言えば以下のメリットもあります。
- 頭の働きが良くなる、記憶力アップ
- ガンなどの抑制
- ストレスに強くなる、リラックス効果
- 血液、内臓のデトックス
- 精力増強、不妊解消
実践法としては、本格的にやる場合や病気の治療としてやるのは専門家の指導が必要。自己流ですと危険な場合もありますので。
ただ一例として、石原先生の提案される内容だと
朝は食べないか、ジュース(にんじんとりんごをジューサーで絞ったもの。ミキサーではなく)。あるいは、紅茶に黒砂糖かハチミツ。プラス生姜を入れるのも良い、とのこと。
昼は眠くならない程度に。
夜はある程度、本能的に好きなものでも良い(まあ限度はあるでしょうけども)
といった感じです。
空腹の時間があれば、多少悪いものを食べても処理できます。
あまり難しく考えすぎず、まずは食べる回数を減らしたり。
空腹の時間を敢えて作ってみてはいかがでしょうか。
あとは参考になればと思うので、私がやってたことを少々。
今は諸々の理由でできてませんが、以前は週一回は、固形物を摂らず過ごしてました。ジュース断食ですね。
たくさん食べた翌日は控えるとか、お腹が空くまでは食べない。
そんな感じで、一週間くらいでバランスを取ってます。
全部の食事を適度にする必要はなく、一週間くらいでバランスが取れればOKなのは強く実感してます。
まとめ
・空腹こそ健康で長寿!免疫力アップや若返りのカギ。他にも頭の働き、デトックス、精力、ストレスに強くなるなど絶大な効果が望める。
・16時間以上の空腹で、オートファジーが働く。細胞内の異物、老廃物を除去。
・病気の時など食べたくない時は、食べない!