HSPの脳の仕組みって?非HSPさんとは何が違うのか

小池です
HSPさんとそうでない人って、脳の仕組み上、何が違うのでしょうか?色々な研究がされてますので、代表的なものを4つ、なるべくシンプルにわかりやすく紹介します。

そう、HSPは決して「気のせい」でも「気にしすぎ」でもないのです。(もしそのように言う人がいたら、HSPに理解がありませんのでスルーしましょう)

HSPさんは脳の扁桃体が活発

扁桃体は、危険察知などをします。その扁桃体が生まれつき活発で、不安や恐怖を感じる神経回路も敏感です。

「危ない!!」と察することは、生き残るために重要ですよね。ただ非HSPさんより「感じやすい」ため、様々な局面で疲れてしまうことも多いのです。

HSPさんはあるホルモン分泌量が多い

ノルアドレナリン(=ノルエピネフリン。神経の高ぶりで分泌される)、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が多いことも研究で分かっています。ハーバード大学の心理学者、ジェローム・ケーガンによる研究です。敏感な子供に対する研究ですね。

もう一つ、ミネソタ大学の心理学者、メーガン・ガンナーによると、やる気のないベビーシッターに預けられた敏感な赤ん坊の唾液には、より多くのコルチゾールが含まれていたとのこと。

HSPさんはミラーニューロンが活発


ミラーニューロンとは、他人が何かをしたり感じたりしたことと、同じ反応が脳内で起こる神経細胞です。

嬉しそうな人を見ると、こちらも嬉しくなることってありますよね。それがミラーニューロンの活動です。

非HSPさんより、HSPさんはこのミラーニューロンが活発なのが研究によりわかっています。誰かが怒られてると、まるで自分自身が怒られてるように感じるのも、ミラーニューロンが活発なためなのです。

HSPさんは深い情報処理と島皮質が活発

些細なことに気づくタスクで、深い情報処理をしている脳の部位を使っていることがわかっています。(心理学者のヤジャ・エギエロウィックの調査)

また、島皮質と呼ばれる領域が非HSPさんより活性化していることも発見されています。(ビアンカ・アセベドらによる調査)HSPさんの特徴の一つ、「深い処理」はこのように脳の反応が活発なのです。

まとめ

HSPさんは「神経質」「気にしすぎ」と言われてしまい、悩むこともあるかもしれません。私自身がそうでした。

しかし、ざっと挙げるだけでも、研究により多くの脳の反応の違いが発見されています。気のせいでもなんでもなく、HSPさんと非HSPさんでは、脳の反応やホルモン分泌が、明らかに違うのです。

もちろん、必ずしもHSPさんと非HSPさんが相性が悪いのではありません。あくまで一つの性質です。

ただ、HSPさんならではの感覚は、非HSPさんに理解できないこともあります。理屈で説明しても、本当の意味では理解できないし、そもそも理解しようとしない人もいるでしょう。

なので、無理に説明する必要はありません。わかる人とだけ、良い関係を結べれば良いのです。

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